素晴らしい舞台でした
久しぶりにお芝居を見に行きました。
最近芸術鑑賞からはめっきり遠ざかった生活をしていましたが、
蜷川幸雄の舞台のS席の招待券が手元に。
これに行かないわけにはいきません。
ストーリーは極めて重く、
生きるために臓器移植が当たり前となった世で、その臓器提供者となるべく
生を受けたクローン人間の子供達の成長、それに伴い生まれる自我・友情と
定められた運命との間での葛藤。
そして、生きながら何度も、死ぬまで臓器を提供し続け、死んだところで役目を終える
という生き様を、思春期の繊細な少年少女の目線で描いていました。
限られた舞台の中で空間を巧みに使って表現される情景の中で、訴えかけるような
演出・演技。
華やかなミュージカルなどの舞台とは対極の 「静」 の舞台でしたが、
ずっしり心に残る作品でした。
Y.M